この記事ではiherb(アイハーブ)で買えるおすすめのアスタキサンチンサプリとその選び方について解説していきます。
[tip]ここで紹介するサプリメントはアメリカのサプリメント通販「iherb」で購入することを想定しています。
iherbを利用したことがない方は別記事の「iherbの買い方・使い方」を参考にしてください。[/tip]
1、アスタキサンチンで効果を実感しやすいのは「目への効果」と「疲労回復効果」
アスタキサンチンの効果は教科書的な言い方をすれば「強力な抗酸化作用で活性酸素によるダメージから体を守ってくれる」というものなのですが、これではあまりにも抽象的すぎて「なんのこっちゃ?」と思われることでしょう。
そこでアスタキサンチンの具体的な効果を列記すると、
- 眼精疲労が軽減する効果
- 視力回復効果(ただし主に仮性近視)
- 疲労が溜まるのを抑制するする効果
- 運動時の持久力がアップする
- 脂肪の消費量を増加させることによるダイエット効果
- 紫外線による「しみ・しわ」といった肌ダメージを抑制する効果
- 血管の老化を遅らせ動脈硬化を予防する効果
などが挙げられます。
そして、これらの効果の中で特に実感しやすいのが「眼精疲労軽減効果」「視力回復効果」「疲労抑制効果」の3つです。
※この後それぞれの効果について解説していきますが、あまりにも文章が長すぎるため全てを読もうとはせず、興味のある項目だけ読むことをお勧めします。
2、効果1:眼精疲労の軽減と視力回復
上記の様にアスタキサンチンは様々な具体的効果が挙げられるのですが、その中でも特に効果を実感しやすいのがこの「眼精疲労の軽減効果」と「視力回復効果」です。
実際、iherbのアスタキサンチンのレビューを見ても、「目が疲れなくなった」「視力が回復した」「飛蚊症が治った」「以前より周りがクリアに見えるようになった」など、「目に関する効果」を挙げるもので溢れかえっています。
・アスタキサンチンは目の血管の入り口にある「関所」を突破する
巷には目に効くとされるサプリがたくさんあります。
しかし、それらの目に効くとされるサプリは効果が実感しにくいものばかりなのが現実です。
これには理由があります。
目の血管の入り口には、簡単に栄養素を通さない「関所」が存在しているためです。
目は脳に直結した器官で、なんでもかんでもほいほいと血管内にある栄養素を通してしまうとすぐに脳がダメージを受けてしまい致命傷になりかねないので、目につながる血管の入り口に「血液網膜関門」というものを設置し、有害そうなものは通さないようにしっかりと監視し選別しているのです。
そのため、いくら目に良いサプリメントを摂っても、その肝心の栄養素が目に達する前に門前払いをくらってしまい、結局は目に何の作用もしないまま体外に排出されてしまうというオチになってしまうのです。
ところが、アスタキサンチンはこの目の関所を突破してしまいます。
そのおかげで、目に効く有効成分がダイレクトに眼球に到達することが出来るのです。
そして眼球に到達したアスタキサンチンは、眼球のまわりの「毛様体筋」というピント調節を行う筋肉の疲労を回復し、ピント調節機能を回復させてくれます。
まずこの段階で視力の回復が行われます。
そしてピント調節機能が回復すると、今度は眼精疲労の諸症状である「目が痛い」「目がかすむ」「肩こり」「頭痛」といったものを消し去ってくれるのです。
・目への効果の効果を期待する場合、アスタキサンチン12mg以上の摂取が必要
下のグラフを見てください。
これは「アスタキサンチン摂取によってどれだけ目のピント調整機能が回復したか」ということを調べたグラフです。
注目は一番右端の棒グラフで、12mg摂取した場合は目のピント調整機能の回復速度が飛躍的に高まっているのがわかります。
このように、目への効果を求める場合は毎日12mg以上のアスタキサンチン摂取を心がけるようにしましょう。
3、効果2:疲労が溜まるのを抑制する
アスタキサンチンの効果で実感しやすいもののもう一つは「疲労が溜まるのを抑制する効果」です。
・アスタキサンチンを摂取すると脂質がより利用されるようになる
激しい運動した場合、なぜか人間の体は「脂質よりも糖質を優先的に利用」するようになります。
おそらくこれは糖質の方がより簡単にエネルギーに変わるため、激しい運動をするという緊急事態にすばやく対処するための人間の体の働きなのでしょう。
しかし、糖質は体に無限にあるわけではなく有限ですので、ストック分の糖質が切れればにっちもさっちも行かなくなってしまうのです。
しかしアスタキサンチンを摂取すると、この糖質の利用を抑制し、より脂質を利用するように促す効果があるのです。
これにより筋肉に蓄えられた糖質の消費量が減り、同時に疲労度も低下するというからくりなのです。
4、効果3:運動時の持久力がアップする
運動時の持久力がアップする効果は効果2の「疲労が溜まるのを抑制する効果」を考えれば容易に想像がつくことでしょう。
糖質の使用量を抑制すればより糖質が長持ちし、体のエネルギーも長持ちするというわけです。
この現象を説明するためには「糖質=手持ちの現金」「脂質=貯金」と考えるとわかりやすいはずです。
我々は普段手持ちの現金である糖質を主に使って運動をしているわけですが、手持ちだけですから当然限界があるわけです。
しかし手持ちの現金だけではなく、貯金である脂質を使えば一度に使えるお金は増えるわけです。
ここで言うお金とはすなわち「体力・スタミナ」のことです。
以前よりお金をバカスカ使えるようになるだけですから当然体力・スタミナも増し、持久力も上がるということなのです。
そしてアスタキサンチンにはこの貯金である脂質の消費を促す働きがあります。
冷静に考えれば、アスタキサンチンは貯金を無駄遣いさせるろくでもない奴ということになりますが、持久力のアップや体脂肪を減らすという観点で言えばむしろありがたい存在ということになるわけです。
5、効果4:脂肪の消費量を増加させることによるダイエット効果
上で書いたようにアスタキサンチンを飲むと運動時の脂質の消費量が増し、持久力がアップするわけです。
そうなると、以前より脂肪は落ちやすくなりますし、運動の継続時間が増えて筋肉もよりつきやすくなり、引き締まった体になりやすくなります。
ただし、この説明でわかるように、アスタキサンチンはよくあるダイエットサプリメントのような「ただ飲むだけで痩せる」という類のものではなく、あくまでも「運動前提のダイエットサプリメント」ですので注意が必要です。
6、効果5:紫外線による「シミ・シワ」といった肌ダメージの抑制
アスタキサンチンには活性酸素を除去する抗酸化作用があるわけですが、 特に紫外線によって発生する「一重項酸素」 という活性酸素に効果を発揮します。
この一重項酸素がシミやシワの原因となるので、アスタキサンチンの一重項酸素除去効果はシミ・シワの発生の抑制につながるというわけなのです。
また、コラーゲンという視点でもシワへの効果が説明できます。
一重項酸素は肌にあるコラーゲン同士をつなぐ部分を劣化させ、ばらばらにしてしまいます。
コラーゲンがばらばらになるとそこに小じわが発生し、さらに進むと深いシワになってしまいます。
アスタキサンチンはこの一重項酸素を除去するわけですから、コラーゲンの劣化を防ぎ、シワの発生の抑制に繋がるのです。
7、効果6:血管の老化を遅らせ動脈硬化を予防
動脈硬化は血液中の「悪玉コレステロールの酸化」が直接の原因と言われています。
アスタキサンチンはこの悪玉コレステロールの酸化を防いでくれるので、アスタキサンチンの摂取は動脈硬化の予防になります。
またアスタキサンチンは血管の傷を修復する「アディポネクチン」というホルモンの分泌を促す効果があります。
動脈硬化は血管内の傷に悪玉コレステロールが入り込むことがきっかけですので、この血管内の傷を修復する事は動脈硬化の予防に繋がるのです。
8、アスタキサンチンサプリの選び方
・アスタキサンチンサプリを選ぶ際はブランドに要注意
アスタキサンチンサプリと一言で言っても実は色々な抽出法があり、そしてブランドがあります。
非常に大雑把ですが、分けると次の3つに分類できます。
- アスタリール・・・コストはかかるが不純物が入りにくく高品質。日本の富士化学工業が製造
- バイオアスチン・・・全工程の3/4だけアスタリールと同じ抽出方法。それによってコストが抑えられる
- その他の無名ブランド若しくはノンブランド・・・どういう抽出方法を採っているのか不明なものが多い。また、不純物が入りやすい抽出法が多く「全身に発疹が出た!」など体の異常反応を訴える購入者のレビューがちょこちょこある
このように一番高品質なのはアスタリールで、次点がバイオアスチンとなります。
その他の無名ブランド若しくはノンブランドは製造法・抽出法ともにお話にならないレベルのものばかりなので、いくら安くても手を出さない方が無難でしょう。
(※ただし、その無名ブランドの中でも2017年から販売されたTruAztaを使用した製品は「1ヶ月900円前後」という低価格の割に品質・安全性は高いので無名ブランドではありますが試してみる価値はあります。)
ちなみに日本で売られているアスタキサンチンサプリのほとんどはブランド名すら書いていません。
もちろん品質はお察しの通りです。
この後はおすすめのアスタキサンチン製品を紹介していきます。
9、最高品質のアスタリールを使ったSource Naturalsのアスタキサンチンサプリ
(商品のリンク→Source Naturals, Astaxanthin, 12 mg, 60 Softgels)
上で紹介した最も品質の高いアスタキサンチンである「アスタリール」を使った製品です。
以前は色々なメーカーがこの高品質のアスタリールを扱っていたのですが、アメリカの消費者はどんどんコスパ重視志向になってしまったこともあり、今はこのSource Naturals社しか製造しなくなってしまいました。
しかし、高品質なのと引き換えに価格は「1ヶ月あたり2300円」と高めです。
もっとも、高いとは言っても、あくまでも「アメリカメーカーのサプリメントにしては」であって、日本で買うよりは遥かに安い価格です。
実際、amazonで売られているアスタリースを使用した日本メーカーのアスタキサンチン「アスタリールACT2」は1ヶ月あたり6000円超えと、ふざけているとしか思えない価格です。
価格は1ドル110円計算で、
・2ヶ月分入りで41.99ドル(約4620円)
・1ヶ月あたり約21ドル(約2310円)
10、バイオアスチンを使ったNutrex Hawaiiのアスタキサンチンサプリ
(商品のリンク→Nutrex Hawaii, BioAstin, Hawaiian Astaxanthin, 12 mg, 50 Gel Caps)
アスタリールに次ぐ品質を持った「バイオアスチン」を使用した製品です。
この製品の売りは高い品質を保ちつつ、コストを抑えることに成功したことです。
実際、上のアスタリール製品に比べ3割ほど安くとなっています。
ただ、この製品は品質が高い割に価格が抑えられて嬉しい製品なのではあるのですが、やや問題があります。
この製品はコストを抑えるためか、カプセル表面のコーティングが熱に弱い素材なのです。
そのため、季節によっては中のカプセルがお互いにくっついてしまい、ひどい場合には一つの塊になってしまうことすらあるのです。
もちろんゆっくりはがして飲めばこれといって支障はないのですが、保管する際は出来るだけ涼しく湿度の低い所に置くようにしてカプセル同士がくっつかない様に注意しましょう。
(もっとも、夏場は配送の時点ですでにくっついている可能性もありますが)
ちなみに製品レビューで星一つのものは、この表面の溶けやすさを点を指摘したものばかりです。
価格は1ドル110円計算で、
・50日分入りで23.99ドル(約2640円)
・1か月あたり14.40ドル(約1580円)
11、コスパでは頭一つ抜け出ている「TruAzta」を使用したCalifornia Gold Nutritionのアスタキサンチン
2017年はじめに販売された、「TruAzta」という新興ブランドのアスタキサンチンを使用した製品です。
一番の注目点はやはり価格で、「1ヶ月あたり約900円」とかなり価格が抑えられており、一番の売れ筋であるNowFoods社(低価格と引き換えに品質の安定性と成分の純度に難があるメーカー)のものよりも低価格になっています。
価格が抑えられていると心配なのが品質ですが、TruAztaの製品説明(※リンク先はサイズの大きいpdfファイルなのでPCでの閲覧推奨)によると、
- (最高品質の製品である)アスタリールと同等の環境での抽出
- 他のメーカーはアスタキサンチン成分の純度が25%前後なのに対し、TruAztaは純度99%を実現
- アスタキサンチンを95%エステル化しているので成分が安定していて、かつ吸収率も高い
と、説明だけを見ると買わない理由がない製品なのですが、サプリメントは医薬品同様、ある程度年数が経たないと評価をしづらいものなので話半分で聞いておくのが妥当でしょう。
当面はこの製品は「アスタキサンチンを試してみたいけど、上2つはちょっと高いな」と感じる人が手を出す製品と言えそうです。
価格は1ドル110円計算で、
・4ヶ月入りで32.64ドル(約3590円)
・1ヶ月あたり8.16ドル(約898円)
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