この記事では「受験生に役立つおすすめのサプリメント」を紹介していきたいと思います。
[tip]ここで紹介するサプリメントはアメリカのサプリメント通販「iherb」で購入することを想定しています。
iherbを利用したことがない方は別記事の「iherbの買い方・使い方」を参考にしてください。[/tip]
・この記事で紹介するサプリメントについて
この記事で紹介するサプリメントは大きく分けて体調維持・風邪やインフルエンザ予防・ストレス対策といった「健康に役立つサプリメント」と、眠気覚まし・やる気を出す・頭(の調子)を良くするといった「勉強の継続そのものに役立つサプリメント」の大きく2つに分かれています。
前半に健康対策サプリメント、後半に勉強に役立つサプリメントを紹介していきます。
・月々の費用の目安
1、ビタミンC【風邪・インフルエンザ対策】・・・440円~7000円
2、ビタミンB【うつ、ストレス対策】・・・210円~1100円
3、ビタミンD【風邪・インフルエンザ、うつ対策】・・・100円弱
4、カフェインサプリ【強烈な眠気覚まし】・・・約527円(※1ヶ月分ではなく100錠分の価格)
5、メラトニン【睡眠薬代わり】・・・約127円
6、DHA・EPA【通称「頭がよくなるサプリ」】・・・約459円
7、CoQ10とPQQ【学習能力・記憶保持力を向上させる】・・・約3322円
8、イチョウ葉エキス【頭の「調子」を良くする】・・・約450円
(※書き直し中)9、DMAE【記憶力と集中力向上】
10、チロシン【やる気を起こさせる】・・・約642円
11、ロディオラ・ロゼア【精神安定効果】・・・約1028円
(※書き直し中)12、GABA【イライラ緩和】
1、ビタミンC【風邪・インフルエンザ対策】
・大きく2種類に分けられるビタミンC
ビタミンCは「通常のビタミンC」と「リポソームビタミンC」の2つに大きく分けられます。
通常のビタミンCは日本ではどこの店でも手に入りますが、リボソームビタミンCはアメリカからしか入手出来ないビタミンCです。
・価格は安いが効果はそこそこの通常のビタミンC
ビタミンCが風邪・インフルエンザの予防・治療に役立つというのはよく言われています。
しかし、ビタミンCを飲んだからといって「絶対に」風邪をひかないのかといえばそういうことはなく、実際にはいくらビタミンCを飲んでも風邪をひく時はひくものです。
ただ、そうは言ってもビタミンCを多く取っていた方が風邪にかかる確率がぐっと下がりますし、また仮に風邪をひいた場合も完治を早めたり症状を和らげたりする効果があります。
過度な期待はできませんが、「通常」のビタミンCは「それなりに」効果は発揮するのです。
・値段は高いが効果はずば抜けているリポソームビタミンC
一方、もう一つのビタミンCである「リポソームビタミンC」は、価格は高いですが、効果は通常のビタミンCとは比較にならないほど「強烈」なものです。
通常のビタミンCが「飲まないよりは効果がある」というレベルでしかないのに対し、このリポソームビタミンCは「そもそも風邪をひかなくなる」という強烈な効果があるのです。
風邪をひかなくなるというのはこれまで通常のビタミンCサプリを飲んできた人にとっては信じがたい話でしょうが、これは一年ほど飲み続けていたらすぐにわかることです。
実際、私も毎日2袋のリポソームビタミンCを1年間飲み続けていますが(関連記事→「リポソームビタミンCを1年間飲み続けてどんな効果・変化があったのか?」の報告)、その間風邪もインフルエンザも全くかかっていません。
それまで私は毎年1年間に10回以上は風邪をひく(しかも真夏の8月でもひく)というとんでもない虚弱体質だったのですから、いかにリポソームビタミンCの効果が強烈であるかというのがお分かりでしょう。
万が一このリポソームビタミンCを飲んでいても高熱が出た場合、それは風邪やインフルエンザではなく何か違う病気(しかもかなり重い病気)である可能性が高いです。
その場合はすぐに病院で検査を受けたほうがいいでしょう。
・なぜリポソームビタミンCはそこまで強烈な効果があるのか
通常、ビタミンCはどれだけ大量に摂取したとしても、体の中の様々なフィルターが働き、ある一定以上のビタミンCを吸収しないようになっているのです。
そのためビタミンCの風邪やインフルエンザに対する効果はある一定レベルで頭打ちとなってしまい、上で書いたように「それなりの効果」しか発揮されないのです。
しかしリポソームビタミンCはこのフィルターを突破し、血液中に大量のビタミン c を送り込むことができるのです。
そのフィルターを突破する鍵はナノテクです。
・ナノテクによって血液中のビタミンC濃度を最大限に上げることができる
下のグラフを見てください。
これは通常のビタミンC摂取した場合と、リポソームビタミンCを摂取した場合との「血液中でのビタミンC濃度」の違いです。
通常のビタミンCは見事に飽和限界のレベルで頭打ちなっていますが、リポソームビタミンCはその壁を突破し、ぐんぐんと血液中の濃度が上昇しているのが分かります。
なぜここまで血液中のビタミンCの濃度が上昇するのかと言えば、「ビタミンCの粒をナノレベルまで小さくしている」からです。
ナノレベルまで小さくすると、体の中にあるフィルターの隙間をかいくぐり、どんどんどんどん血液中にビタミンCが流れ込んで行くのです。
そして、血液中のビタミンCの濃度がここまで濃くなってしまうと、風邪やインフルエンザに対するビタミンCの働きも強烈なものになってしまうのは至極当然なことなのです。
・リポソームビタミンCの問題は「価格」
このように強烈な効果を示すリポソームビタミンCですが、問題があります。
値段がかなり高いのです。
リポソームビタミンCは「30袋入で3500円前後(ドル円の相場で変化)」、確実に効果を得たい場合は1日2袋必要ですから「一か月で60袋」必要になります
そうなると1か月で7000円もかかる計算になります。
もちろん1か月7000円を払うことによって風邪やインフルエンザの心配をしなくなるわけですから、風邪やインフルエンザにかかった時の時間的損失・経済的損失を考えれば安い投資ではありますが、受験生というのは大学の受験生にしろ司法試験の受験生にしろあまりお金に余裕がない人が多いのです。
私としては「他の何かを切り詰めてでもこのリポソームビタミンC飲め!」と言いたいところですが、リポソームビタミンCにするか、効果はそこそこだけど値段の安い通常のビタミンCにするかは、やはり受験生それぞれの懐具合との相談ということになるでしょう。
1、「通常のビタミンC」製品の選び方
さてここからは具体的にどのような製品を選べばいいのかについて解説していきます。
・安さだけを求めるなら日本のバルク品で十分
通常のビタミンCの場合、ただ単に安いものが欲しいというだけなら、わざわざアメリカから買わずに日本のバルク品で十分です。
例えばamazonにはこのようなビタミンCのバルク品製品(製品のリンク→http://amzn.to/2rn0Z3V)があり、「1キロ1680円」というとんでもない安さで売られています。
この量は1年かかっても飲みきれない量です。
・しかし格安のバルク品は問題も多い
このように安さだけを求めると恐ろしいほど格安でビタミンCを入手できるのですが、このような格安のバルク品ビタミンCには以下のような問題があります。
- 酸性なので胃が痛くなる
- 酸性なので下痢を引き起こす可能性がある
- 吸収率が低い(約15%)ので、飲み込んだビタミンCのほとんどが体外に排出される
- タイムリリース加工などをしていないので、吸収した分もすぐおしっことして体外に排出される
(※タイムリリース加工とは、ゆっくりと錠剤が溶ける様に加工したもの。これにより、長く体内に成分が供給され続けるようになる)
もちろんこれに対しては対策も可能です。
酸性で胃が痛くなるのなら、まだお腹に食べ物がいっぱい入っている食後すぐに飲めばいいですし、下痢に対しても同様です。
また、吸収率が低いのなら、その分飲む量を増やせばいいわけですし、タイムリリース加工をしていなくてすぐ体外におしっことして出てしまうのなら、こまめに(理論上は3時間ごと)に飲めばいいわけです。
ただ、アメリカ製のビタミンC製品の中にはすでにそれらの対策がされているものがあるので、それを飲むのが無難でしょう。
・色々対策済みのAmerican HealthのエスターC
(商品のリンク→American Health, Ester-C, with Citrus Bioflavonoids, 500 mg, 450 Veggie Tabs)
この製品の優れている点は
- ほぼ中性なので胃痛にならない
- タイムリリース加工なので、すぐおしっこにならずに体内に長くとどまる
- タイムリリース加工なので、飲む回数が少なくて済む(ただ、風邪をひている時は回数を増やすのがいい)
- ビオフラボノイド(別名ビタミンP)を加える事でビタミンCの効果をあげている
- 500mg入りなので、朝晩に小分けに摂取できる
この5つです。
価格は1ドル110円計算で
・450錠入り(7.5か月分)29.99ドル(約3300円)
・1日2錠使用で1ヶ月約4ドル(約440円)
と、手ごろな値段になっています。
アメリカのサプリ市場は日本とは比較にならないほど馬鹿でかいので、これだけいろいろな加工をしていても価格を抑えられるのです。
2、効果は高いが価格も高い「リポソームビタミンC」
(商品のリンク→LypriCel, Liposomal Vitamin C, 30 Packets, 0.2 fl oz (5.7 ml) Each)
リポソームビタミンCです。
効果の強烈さについては言い尽くしましたので繰り返しません。
あとは「風邪をひかなくなる」効果に毎月約3500~7000円を出す価値があるかどうかをよく考え、購入するか否かを判断するだけです。
価格は1ドル110円計算で、
・1日1袋使用で1ヶ月分入り32.95ドル(約3625円)
・1日2袋使用の場合は1ヶ月で2箱使用65.9ドル(7249円)
2、ビタミンB【うつ、ストレス対策】
・ビタミンBの効果を一言で言えば「ストレスの緩和」
ビタミンBは種類の多さもさることながら、その効果・効能に関してもあまりにも数が多く「一体なにに効く成分なんだ?」と疑問をもたれがちなビタミンです。
ただ、一番のメインとなるのは「ストレスによって引き起こされる諸症状の緩和」です。
人間は何かストレスを感じると、体や心に色々な症状が現れます。
体で言えば、例えば体のどこかが腫れ上がったり、心臓や胃が痛くなったり、食欲がなくなったりといったものがあり、心で言えば、気分の落ち込み(抑うつ)、やる気がうせる、苦痛から逃れるためにゲームなどの憂さ晴らしに走る、などがあります。
ビタミンBはこれらのストレスによる症状・反応を緩和する働きがあるのです。
・疲れ目・眼精疲労にも効果がある
眼精疲労と言えば「アリナミンEX」が有名ですが、実はアリナミンEXの主成分はこの「ビタミンB」なのです。
アリナミンEXは毎日飲むと月3000円ぐらいかかってしまいますが、アメリカ製のビタミンBサプリなら月210円程度で済みますからかなりお金の節約になるわけです。
もちろんアリナミンEXはビタミンB以外にもビタミンAとビタミンEが入っていますが、これらは直接眼精疲労に働きかける成分ではないので気にしなくて構いません。
(もっとも、仮にそれらビタミンAとビタミンEも一緒に摂ったとしても月400円程度なのですが)
・ ビタミンBには「活性型」と「非活性型」の2種類がある
ビタミンBも先ほどのビタミンC同様、「活性型」と「非活性型」の2つの種類に分けられます。
ただ、ビタミンBの場合はビタミンCと違い「安い非活性型が効かないごく一部の人が値段がやや高い活性型を摂る」という使い方をします。
「非活性型ビタミンBが効かない人」というのは、主に内臓が弱っている高齢者なのですが、たとえ10代でも消化器系の働きが弱い人というのは少数ながらいて、このような人は値段が高めの非活性型ビタミンを摂る必要があります。
しかし、ほとんどの人は安い非活性型で十分です。
「なんとなく値段の高い活性型の方が効きそうだから活性型を飲む」というのは、はっきり言ってお金の無駄です。
1、NOWの「非活性型」ビタミンB
(商品のリンク→Now Foods, B-50, 250 Tablets)
Now Foodsという、最大手のメーカーの錠剤型ビタミンBコンプレックス。
これを勧める理由は「安い!それだけ!」です。
Now Foodsというメーカーは高品質製品を出すメーカではなく、普及版レベルの品質を出すメーカーです。
それゆえ、一部に強烈なNow foodsアンチが存在するのですが、こだわりがなければこのメーカーの品質で十分です。
価格は1ドル110円計算で、
・250錠(約8か月分)入り17.99ドル(約1979円)
・1日1錠使用で1ヶ月約2.16ドル(約237円)
2、Thorne Researchの「活性型」ビタミンB
(商品のリンク→Thorne Research, Basic B Complex, 60 Veggie Caps)
活性型のビタミンBです。
上の非活性型で「いまいち効果を感じない」場合に手を出す製品です。
内臓が弱っている人、消化液の量と質が悪い人はビタミンBをうまく処理・吸収できないので、このような活性型に手を出さざるを得ないのです。
価格は1ドル110円計算で、
・60カプセル(2か月分)入りで20.50ドル(約2260円)
・1日1カプセル使用で1ヶ月10.25ドル(約1128円)
と高め。
なお、メーカーの英語版の製品説明では「1日1~3カプセル」と書いてありますが、普通は1日1カプセル、より高い効果を期待して飲むにしても朝晩の1日2カプセルで十分でしょう。
(※2018年4月現在、日本語の製品解説では「1日3カプセル」と間違って訳されてます。)
3、ビタミンD【風邪・インフルエンザ、うつ対策】
・ビタミンDの効果は骨の強化だけではない
ビタミンDは一般に「カルシウムの吸収を促して骨を強くする」効果が知られています。
しかし、最近は「免疫力の向上による風邪・インフルエンザの予防効果」と「うつ予防効果」が挙げられるようになりました。
まず風邪・インフルエンザの予防効果についてですが、ビタミンDは「抗菌ペプチド」生成に重要な働きをします。
この抗菌ペプチドは、各種細菌やウイルス感染から体を守る働きをし、当然インフルエンザウイルスの感染を防ぐ役割も果たすのです。
ビタミンDはインフルエンザに対して、このように後方支援的な役割を果たすのです。
そして実際、東京慈恵医科大学の実験では、ビタミンDのサプリメント服用でインフルエンザの発症率が半分近くに下ったという報告もあるのです。
また、うつに関しても、統合失調症や躁うつ病患者の、ビタミンDの血中濃度を調べると、基準値を上回っていたのは14%で、基準値を満たしていない人にビタミンDサプリを与えるとその症状が緩和されたという報告もあります。
・特に高緯度に住んでいる人は必要性が高い
ビタミンDはサプリで摂らなくても、日光にあたることで体内生成されます。
なので、「じゃあ毎日太陽に当たれば別にサプリは必要ないな」と思いきや、そうは行かないのです。
特に冬期に顕著なのですが、札幌などの高緯度ではビタミンDが生成されるのに必要な時間が恐ろしく長いのです。
例えば一年で最も太陽の光が弱まる冬至の日にどれくらい太陽に当たる必要があるかというと、
最も日差しの強い正午
・那覇 7分
・東京 23分
・札幌 76分
と、札幌では1時間以上外を売ろろしないといけないわけです。
しかもこれは「快晴」であるという前提です。
札幌は日本海側ですから、毎日毎日快晴なんて期待できないわけです。
このように、高緯度に住む人は慢性的なビタミンDにならざるを得ないわけで、サプリで積極的にビタミンDを摂る必要性が生じます。
4、カフェインサプリ【強烈な眠気覚まし】
・目を覚ます効果は強烈
昔から「元気になるサプリ」「目が醒めるサプリ」として有名なカフェインサプリです。
効果は強烈で、摂取するとみごとにばっちりと目が覚めます。
そして疲労感も軽減するので、ちょっとしたヒロポンまがいのようなサプリです。
「どれぐらいの量で効くか」というのは個人差が激しく、普段からカフェイン入りの飲み物(コーヒーやエナジードリンクなど)飲んでいる人は耐性ができてしまっているのでかなりの量が必要になってしまいます。
しかしそのようなカフェイン入り飲料をあまり飲まない人は100mg程度で効果を示します。
大抵のカフェインの錠剤は200mgですから、半分に割って使えばいいことになります。
・しかしリスクも高い
このようにカフェインは効果が強いのですが、当然危険性も高いものです。
最悪の場合、死にます。
実際、2015年には日本で初めてカフェイン中毒による死亡例が発生し、アメリカでも十数研の死亡例が報告されています。
もちろんこのような死亡例は、かなりの量を飲み続けた場合にのみ起こるもので滅多に起こるものではありませんが、あまりにも便利なサプリなのでついつい常用しがちなのです。
例えば「1日の睡眠時間を4時間くらいに抑えて、ぶっ通しで勉強や仕事をする」などというのもこのカフェインサプリを使えばできてしまうのです。
当然体には悪く、確実に寿命を縮めてしまうのですが、あまりにも効果凄いので後先考えずにガンガン使ってしまう10代・20代が多いのです。
有名なyoutuberにヒカキンという人がいますが、この人はどう見てもこのカフェイン中毒にかかっているとしか思えないような動画を公開しています。
このようにリスクもあるサプリメントなので、使用する際はあくまでも「非常時のみ使う」という使い方をしましょう。
1、安くて使いやすいALLMAX Nutritionのカフェイン錠剤(1錠200mg入り)
(商品のリンク→ALLMAX Nutrition, 100% Pure Caffeine + Easy-To-Cut in Half Pill, 200 mg, 100 Tablets)
1錠に200mgのカフェインが入った錠剤です。
1錠でインスタントコーヒー4杯のカフェインが摂れます。
にもかかわらず、1錠(200mg)当たり約5円と安いのが魅力です。
使用上の注意としては
- 一度に1錠以上飲まないこと
- 一度使用したら次回の使用まで3時間から4時間あけること
- 1日3錠以上は飲まないこと
この3つです。
価格は1ドル110円計算で
・100錠入り4.79ドル(約527円)
・1錠当たり約0.05ドル(約5円)
5、メラトニン【睡眠薬代わり】
・リスクの低い睡眠薬として使われるメラトニン
「睡眠時にメラトニンが分泌される」→「なら、メラトニンを摂れば好きな時に寝られるな」という発想から「睡眠薬の代用」として使われているサプリメントです。
「逆もまた真なり」の単純な理論なのですが、長く使われているサプリメントだけあって効果効能を証明する研究も多く、効果はそれなりに期待できます。
ただ、「強いストレス」による睡眠障害にはいまいち効果がないという話もあります。
この場合はメラトニンよりも、ストレス対策のサプリ(上で書いたビタミンBサプリなど)の方が効果があるかもしれません。
(ちなみに、うつ病持ちの人が「タイムリリース型」と「舌下錠タイプ」のメラトニンだけを使いまくる、という力技で不眠症を乗り切ったという例もあります)
・メラトニンの副作用リスクは低い
メラトニン摂取に大きな副作用はないのですが、よく指摘されるのが「悪夢をよく見る」というものがあります。
ただし、これは強い慢性的なストレス状態にある人のみ起きるものだという説もあります。
もしくは、メラトニンの摂取をする人は不自然な睡眠をしがちなので、そのせいで眠りが浅くなり悪夢をよく見る、という考えもあります。
また、当たり前といえば当たり前ですが、大量に飲むと睡眠が深くなりすぎて寝起きが悪くなることがあります。
・摂取のタイミングは「30~1時間前」
さて、どのタイミングで使用するかですが、一般には「寝たい時間の30分~1時間前」といわれています。
しかし、実際には使用から効果が出るまでの時間には個人差があるようで、結局はいろいろ試してみて自分に合った摂取タイミングを見つけ出すしかないようです。
・ただし、日本ではなぜか関税の規制対象
このメラトニンサプリの大きな問題としては、日本ではこのメラトニンサプリは関税の規制対象だということです。
そのため、個人輸入する際は「1度に二ヶ月分」までしか購入できません。
それ以上購入しても問答無用で税関で没収されます。
ただし、あくまでも「1度に」なので、間を空ければまた購入できます。
目安としては、はじめに注文した製品が日本の空港に到着したタイミングで次の製品の注文を出すといいでしょう。
1、Now Foodsのメラトニン 3mg
(商品のリンク→Now Foods, Melatonin, 3 mg, 60 Capsules)
何の変哲もないただのメラトニンサプリです。
量も初心者向けの3mgです。
本当に何の変哲もないメラトニンサプリなのですが、普通はこのサプリで十分効果があります。
この製品で効果がなかった場合の対処法としては「摂取量を増やす」が一般的です。
上限は1度に10mgまでですので、様子を見ながら徐々に増やして行きましょう。
価格は1ドル110円計算で、
・60カプセル入り3.30ドル(363円)
・1日1カプセル使用で1ヶ月1.15ドル(約127円)
6、DHA・EPA【通称「頭がよくなるサプリ」】
・別名「オメガ3脂肪酸」
DHAとEPAはまとめて「オメガ3脂肪酸」と呼ばれます。
何やら仰々しい名前ですが、何のことはなく、「青魚から取った油(フィッシュオイル)」のことです。
「おさかな天国」という、2000年前後に流行った歌の歌詞に「魚を食べると頭が良くなる」というフレーズがありますが、これは具体的にはこの「DHA・EPA」のことを指しているのです。
・下手なスマートドラッグなんかよりもはるかに効果を実感しやすい
「スマートドラッグ」という、「記憶力がよくなる!」「頭の回転が早くなる!」といわれている薬剤・サプリメントがあります。
しかし実際の効果のほどは「残念な結果」に終わるものばかりなのが現実です。
このことはスマートドラッグの体験談を書いたブログ記事を読み漁ればよくわかります。
(逆に「効果がある」と謳っているものはただの広告ばかりです)
そのような効果が怪しいスマートドラッグになんかよりもこのDHA・EPAの方がはるかに効果を実感しやすいはずです。
結局のところ、頭の働きを良くするためには、「心身共に健康になって、頭の血の巡りを良くする」というのが一番確実なのです。
そしてこのDHA・EPAはその「健康になって、頭の血の巡りを良くする」という効果があるのです。
・視力回復効果も「一応」期待できる
DHA・EPA摂取で期待できるもう一つの効果は「視力回復効果」です。
DHA・EPA摂取による視力回復の報告というのは数多くあり、例えばDHA・EPAを摂っていた子供と摂っていない子供とでは「網膜の働きに明らかな差が出て、視力にも差が出た」というものがあります。
とは言うものの、あまりにも過度の期待をするのは間違いでもあります。
頭が良くなる効果と同様、あくまでも「摂っていないと視力が落ちる・網膜の機能が低下する」というものであって、「たくさん摂ったら視力が劇的に回復する」などということはありません。
・問題は「魚臭さ」と「体質的に合わない人がいる」ということ
DHA・EPAは先ほども言ったように青魚の油です。
なので、胃の中に入りカプセルが溶けて中の成分が出てきてしまえば、当然魚臭い匂いが胃から口の方に上がってきます。
魚臭さに慣れていない人はこの臭いで気持ち悪くなる可能性があります。
また、そもそも「魚自体が体質的に合わない」という人もいます。
魚アレルギーということほどではありませんが、魚成分が入っているというだけで体が痒くなったりする人もいるのです。
こういう人は残念ですが服用をやめるしかありません。
1、Madre Labsのオメガ3フイッシュオイル
(商品のリンク→Madre Labs, Omega-3 Premium Fish Oil, No GMOs, No Gluten, 100 Fish Gelatin Softgels)
オメガ3脂肪酸サプリは様々なメーカーが製品を出しているのですが、
- 水銀などの有害物質のチェックをしている
- 原材料の魚の産地と魚の種類をはっきりと明記している
という2つの点で優れているのでこの製品をお勧めします。
価格は1ドル110円計算で、
・1日2カプセル使用で50日分入り6.95ドル(約765円)
・1ヶ月当たり4.17ドル(約459円)
7、CoQ10とPQQ【学習能力・記憶保持力を向上させる】
・CoQ10(コエンザイムQ10)とPQQは学習能力と記憶力を上げる
CoQ10は美容目的で使われることが多いサプリメントなので、これが脳の機能を向上させると言われてもピンとこないかもしれません。
しかし、CoQ10は脳機能向上と心臓機能の改善目的で使われるのがメインで、むしろ美容目的でばかり使われている今の日本がおかしいくらいなのです。
そして、CoQ10の学習能力と記憶力を改善するといった脳機能の向上では下の画像のようにはっきりと効果が証明されています。
・CoQ10とPQQの摂取による学習能力の向上を示すグラフ
・CoQ10とPQQの摂取による記憶保持力の向上を示すグラフ
・CoQ10とPQQはセットで摂るべき
上の図を見ると一目瞭然ですが、CoQ10とPQQを単体で摂るより、両者を同時摂取したほうが効果が強く現れます。
どうせ摂るなら両方摂取しましょう。
・CoQ10は「包接体」タイプのサプリを摂るべき
CoQ10で常に問題になるのが、その吸収率の低さです。
CoQ10がブームになったのは2000年前後ですが、当時は吸収率が低いCoQ10しかなかったので、「飲んでみたけどこれといった効果がなかった」というユーザーの反応がほとんどでした。
しかしその後、吸収率を上げた「還元型」CoQ10(カネカのCMで有名)が生まれ、その後、さらに吸収率を上げた「包接体(吸収型)」CoQ10が生まれました。
この包接体CoQ10は、それまでのCoQ10の3倍の吸収率を誇ります。
「過去にCoQ10を飲んだけど、別に効果はなかった」とがっかりした人でも、このタイプなら効果を実感できる可能性は高いと言えます。
1、Genceutic Naturalsの包接体CoQ10
(商品のリンク→Genceutic Naturals, 24hr CoQ10, 100 mg, 60 Vcaps)
吸収率が高い「包接体」のコエンザイムQ10サプリです。
また、「標準化」もしっかり行われています。
標準化というのは、有効成分が表示の量通りきちんと入っているように製造したもので、安いサプリにあるような「錠剤・カプセルごとに有効成分量が違う」などということはないということを意味します。
この一手間が大事なのですが、行われている製品は多くはないのです。
価格は1ドル110円計算で、
・1日1カプセル使用で2ヶ月分入り23.02ドル(約2532円)
・1ヶ月あたり11.51ドル(約1266円)
2、三菱ガス化学製造のバイオPQQ使用のJarrow FormulasのPQQサプリ
日本の三菱ガス化学が製造した「バイオPQQ」を使った製品です。
PQQサプリ製品はこのバイオPQQを使ったものばかりということもあり、どのメーカーのものも価格に差が出にくいのですが、メーカーの信頼度の高さからこのJarrow Formulasの製品をおすすめします。
この製品は、一番効果が出やすいと言われる分量である20mgが1カプセルに入っています。
また、前述のように、CoQ10と同時摂取が推奨です。
価格は1ドル110円計算で、
・1日1カプセル使用で2ヶ月分入り37.38ドル(約4112円)
・1ヶ月当たり18.69ドル(約2056円)
8、イチョウ葉エキス【頭の「調子」を良くする】
・頭の調子が悪い時に効果を発揮するイチョウ葉エキス
当たり前ですが、私たちはいつも脳の調子がいいわけではありません。
「今日は頭がすっきりさえているな」という日もあれば、「なんか頭がモヤモヤして調子が悪いな・・・」という日もあるわけです。
このイチョウ葉エキスはその「なんか頭の調子が悪いな・・・」という時に効く成分です。
脳のスペックを上げるというよりは、脳のスペックが下がってしまった時に「元の状態に戻す」のに役立つのがこのイチョウ葉エキスと言えます。
・イチョウ葉エキスに効果があるのは、脳の血流を改善するから
イチョウ葉エキスが効く理由は至極単純で、イチョウ葉エキスには「脳の血流を改善する働き」があるからです。
「頭がモヤモヤする」とか「頭の働きが悪い」という時は、大抵脳の血の巡りが悪くなっている時なのです。
その時にこの脳の血流を改善するイチョウ葉エキスを飲むと、頭がすっきりして脳機能が回復する、ということなのです。
1、Jarrow Formulasの標準化されたイチョウ葉エキス
(商品のリンク→Jarrow Formulas, Ginkgo Biloba, 50:1, 60 mg, 2 Bottles, 120 Veggie Caps Each)
Jarrow Formulasの「標準化」をほどこしたイチョウ葉エキスサプリメントです。
標準化とはCoQ10の項目で述べた通り、錠剤(カプセル)ごとに成分量が変わらないように加工した製品のことです。
これをやらないと、成分がまるっきり入ってない錠剤があったりして、いろいろ面倒なことになるのですが、安い製品ではあまり行われていないのが現実です。
価格は1ドル110円計算で、
・240カプセル(4ヶ月分)入り16.35ドル(約1799円)
・1ヶ月当たり約4.09ドル(約450円)
10、チロシン【やる気を起こさせる】
・チロシンにはやる気を起こさせる効果がある
脳内伝達物質のドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンは「元気」と「集中力」と「やる気」の材料になる物質です。
逆にこのドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンが足りなくなるといわゆる「うつ(抑うつ)」症状が出ます。
このチロシンはそのような元気と集中力を出す脳内物質生み出しますので、「倦怠感を取り除きやる気を起こさせる」効果があると言われている成分です。
と聞くと、なんだかすごい効果のあるサプリのように感じますが、やる気が向上するとしっかり引き換えに大きな問題を引き起こします。
イライラして落ち着かなくなる可能性があるのです。
・やる気は出るがイライラもしやすくなる
チロシンは体のだるさ・頭のだるさを取り除き、やる気を起こす効果はあるのですが、同時にイライラしやすくなるという問題もあります。
やる気と一言で言っても実は色々種類があるわけですが、これは「攻撃型やる気」というようなもので、何か一点にぐっと集中するタイプのやる気ではなく、体を動かす作業に向いたやる気と言えます。
「じゃあ勉強には向かないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、「よしこれから勉強するぞ!」と気持ちを奮い立たせるには役に立つわけです。
そして「一度机に向かって勉強を始めてしまえば、後は惰性で勉強が続けられる」というのは、ある程度の勉強量をこなした人なら誰しもが経験していることのはずです。
このチロシンは、そういう「スタートダッシュ」に役立つ成分なのです。
1、Jarrow FormulasのN-アセチル化したチロシン
(商品のリンク→Jarrow Formulas, N-Acetyl Tyrosine, 350 mg, 120 Capsules)
N-アセチル化という、通常のチロシンよりも成分を安定させ、吸収率も上げたチロシンです。
ただのチロシンサプリはたくさんあるのですが、このN-アセチル化した製品は少なくなってしまったので貴重な存在です。
使い方としては、やる気を出したい時に飲むのではなく、「毎日朝晩飲む」という飲み方の方が効きます。
この辺はカフェインサプリとは違うところです。
価格は1ドル110円計算で、
・120カプセル(2か月分)入り11.68ドル(約1285円)
・1ヶ月当たり5.84ドル(約642円)
11、ロディオラ・ロゼア【精神安定効果】
・イライラと気分の落ち込みを抑えてくれる
チロシンがイライラを引き起こす成分ならば、こちらは逆にイライラを沈めてくれる成分です。
また、イライラだけではなく、気分の落ち込み・抑うつ症状も抑えてくれる効果があります。
「どうもイライラして集中力が散漫」であるとか、「気分の落ち込みがひどい」という場合に効果を発揮します。
「チロシンと一緒に飲んでバランスを取る」という使い方をしている人もいます。
・精神が安定すれば頭も良くなる
精神状態と頭の良し悪しを結び付けて考えられない人が多いでしょうが、精神が安定していない状態というのは「頭が混乱している=頭が悪くなっている」状態なのです。
これは「頭が混乱しているのが日常の状態」という10代20代のうちはなかなか理解してもらえないのですが、瞑想なり気功なりで一度でも精神状態が安定して頭の混乱も落ち着いた状態を体験すれば一発でわかります。
ほぼ完璧と言える位の記憶力になりますし、難しい問題を見てもなぜか「ピンと来て」解法が思いついてしまうのです。
さすがにこのロディエラ・ロゼアを飲んだ程度ではその境地にまで達する事はありませんが、飲まないよりはその境地に近づくわけです。
蛇足ですが、瞑想でこの「精神状態が安定して頭の混乱も落ち着いた状態」に達するには、一般には一日3時間×3年、下手をすると10年は覚悟しないといけないので、よほどの暇人でない限りは手を出すのはやめましょう。
最近は安易に瞑想を勧めるテレビ番組が多いですが、そんなに簡単に効果が出るようなものではありません。
こういうと「そんな事はない。すぐに効果が出た」と反論する人がいるでしょうが、その人にたまたま瞑想の才能があったというだけの話です。
・ビタミンBも忘れずに
イライラや気分の落ち込みはストレス性の物がほとんどです。
となれば、効果が発揮するのはストレス症状全般に効く「ビタミンB」なわけです。
ビタミンBを常用していればそもそもストレスに強くなり、イライラや落ち込む頻度も下がりますので、このロディオラ・ロゼアとの相乗効果が期待できるのです。
1、Jarrow Formulasの標準化されたロディオラ・ロゼア
(商品のリンク→Jarrow Formulas, Rhodiola Rosea, 500 mg, 60 Capsules)
Jarrow Formulasのロディオラ・ロゼアです。
ロディオラ・ロゼアはNow Foodsの製品の方が人気があり、また値段も安いのですが、あちらは成分の標準化が甘いので「安物買いの銭失い」になる可能性があります。
実際、レビューを見ても「この製品に変えてから効果を感じた」というものもあるくらいです。
価格は1ドル110円計算で、
・60錠(2ヶ月分)入り18.69ドル(約2056円)
・1ヶ月当たり約9.35ドル(約1028円)
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